CloudWatch ダッシュボードを使って AutoScaling インスタンスのメトリクス表示を自動更新してみた
はじめに
CloudWatch ダッシュボードを利用している環境で、AutoScaling によるスケーリング等によりインスタンスの更新や追加が発生しても、新しいインスタンスのメトリクスを自動で更新して表示できるようにしたい要件があるかと思います。
今回はこの要件を実現する方法について検証してみました。
先にまとめ
CloudWatch メトリクスエクスプローラーにて、AutoScaling グループのインスタンスに共通で付与されるタグを指定してエクスプローラーウィジェットを作成することで実現できます。
検証
準備
検証用 AutoScaling グループの設定
今回は以下のように設定しました。
- Auto Scaling グループ名:test-group
- グループサイズとスケーリングを設定する
- 希望する容量タイプ:単位(インスタンス数)
- 希望するキャパシティ:1
- 最小の希望する容量:1
- 最大の希望する容量:1
CloudWatch メトリクスエクスプローラーの設定
CloudWatch メトリクスエクスプローラーでは、タグベースで表示するメトリクスを選択して、エクスプローラーウィジェットとしてダッシュボードに追加することができます。
今回は以下のように設定しました。
- メトリクス:EC2 Instance: CPUUtilization: 平均
- 開始:「aws:autoscaling:groupName = test-group」を指定
- 分割基準:「InstanceId」を指定
CloudWatch ダッシュボードに追加します。
(ダッシュボード test は先に作っておきました)
CloudWatch ダッシュボードに追加されました。
追加された状態を保持するために、[保存]ボタンを押すのを忘れないようにしましょう。
動作確認
それでは、インスタンスが更新されたときにこのダッシュボードにメトリクスが自動で追加されるか確認していきたいと思います。
現在のインスタンスを停止して、AutoScaling により新しいインスタンスを起動していきます。
新しいインスタンスのグラフが表示されました。
参考情報
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